日本一周中に開業届を出してフリーランスになってみた
開業届けを出そうと思ったきっかけについて
転職シリーズでみなさん無事に失業認定を受け、雇用保険を受給できたと思いますが、規定日数分を全て頂くと支給終了となります。
そうなると「社会的救済処置すらされなくなった無職」となるわけです。
なので今回この日本一周について今後様々な形態でリリースしていくこともあるため、フリーランスとして生きていくことにしました(他にも理由はいろいろありますが…)。
ただ、それには疑問点がいくつもあったため、その疑問点と共に開業届提出までの流れを解説します。
なお、青色申告を目指した内容となっております。
開業とは
開業とは、新しく事業や商売を始めることをいいます。
なんか難しい気がするし、ややこしい気がするけども…。
ぶっちゃけ書類2枚だけで終わります。これからそれを解説します。やってみたら分かります。開業そのものはチョロイです(笑) 学生の頃にでもやっとけば良かった。
では、趣味で販売しているものとの違いは?(例えば自分で編んだマフラーを青空市場などで売り出す)
一番の違いはそれを「定期的におこなっている」かどうかで判断します。一時的なものであれば雑所得となりますが、定期的な収入は事業所得となります。
なので、青空市場が毎月定期的に開催されており、ずっと継続的に参加しているのであれば、それは事業所得と判断することができますし、一度だけ参加したという場合であれば雑所得と判断することができます。
定期的とは具体的にボーダーラインはどこ?
自己判断になります。事業と思うようであれば事業所得ですし、雑所得と思うようであれば雑所得です。具体的に何円以上の所得は~とか、年間何日以上活動していれば~とかいう基準はありません。
いくら金額必要なの?
開業届を提出するだけなら0円。ただし、税務署までの交通費とかは除く。
そうなると、開業するメリットは??
という疑問が生まれてくるかと思いますので、続きをご覧下さい。
フリーランスになってなぜ開業届を出すの?
定期的かどうかの判断となると、「そこまで頻繁でも無いなら、面倒な手続きなんてしたくないから雑所得にしよう」と思われるかと思います。もちろん大きなメリットがあるから開業届を出します。
1.青色申告で節税対策!?
何を言っても開業届で一番のメリットはココです。名前ぐらいは聞いたことあるかと思います。サラリーマンの間は年末に会社が行ってくれる「年末調整」というもので税金関連の申告をしていますが、個人事業主は年度末に行う「確定申告」を行わないといけません。この確定申告には、青色申告・白色申告という2種類のものがありますが、青色申告には最大65万円の控除が受けられることです。
これは何かというと、例えば65万円の利益があった場合、65万円の利益分に関する税金(所得税)を払わないといけないですが、控除があると65万円の利益から、控除の65万円(最大)を差し引いて、利益は0円、ということが可能となります。つまり、年間65万円まではどれだけ利益を出しても0円扱いなので、税金がかかりません。
2.赤字の繰越が最大3年間可能
控除の次は費用の繰越です。前年が赤字であっても今年が黒字になった場合、前年の赤字を使って相殺することができます。特に事業開始直後であれば、どうしても軌道に乗るまでは赤字になる可能性が高いので、この制度は大いに活躍してくれる可能性があります。
3.自分の屋号で作業ができる
こちらはモチベーションの問題ですが、自分の屋号で作業ができることです。なお、この屋号を使って銀行口座を開設することもできますので、私用と仕事用で分けることもできます。
開業届けを出してみよう
実際に開業届けを出すにはどうすれば良いの?
そんな内容を解説します。
注意事項としては、雇用保険をまだ受給中の方(ハローワークに通っている方)は開業しないで下さい。現在無職であることが雇用保険受給の基準となりますので、開業すると無職ではなくなります。
1.開業freeeを使って開業届の書類を作成する
ここでは
の2つの書類が無料で作成できますので、パソコンとプリンターがある方はこちらを使うと便利です。私はこのサービスを使って書類を作りました。
開業freeeを使って開業届の書類を作る解説をしておりますので、ぜひご参考までにご覧下さい。
もしくは担当地区の税務署に行けば書類を頂けるので、その場で記入して提出(マイナンバーと印鑑持参で)してもOKです。
提出書類は全部でどれだけ?
基本的には1つ目の開業届出書(A4x1枚)でOKですが、一緒に2つ目の青色申告申請書(A4x1枚)も出しておきましょう。
なので、合計2枚(自分用の控えも含めて合計4枚)です。
この書類を出さないと青色申告ができませんし、この書類は開業後2ヶ月以内しか提出できませんので、開業届と同時に提出します。
また、白色申告を今までしてきて、今回から青色申告に切り替えたい場合はその年度の3月15日までが期限です。
記載内容は?
開業日・屋号・職業・事業の概要・マイナンバーなどです。
開業日は開業してから1ヶ月以内なので、逆に提出日より過去一ヶ月以内の任意の日付を決めます。
屋号もお好きなように。ただし、法人でも無いのに○○株式会社などといった屋号は使えません。
事業内容が複数ある場合は?
メインとなる事業を一つ選択し、それを記載します。
私の場合は職業フリーランス、事業概要は本や記事を執筆しているのでライターとしました。
万が一屋号が変更になったら…?
特に変更届は必要ありません。勝手に屋号を変更してしまっても大丈夫です。メインとなる職業や事業内容が変わっても同じです。なので「とりあえず提出する」という感覚で問題無いです。
2.担当地区の税務署へ提出しに行く
出来上がった書類を税務署窓口に提出します。
その際、身分証明書の確認が必要ですので、運転免許証等準備下さい。
受付自体は税務署の印鑑を押して控えが返却されます。
ものの数分で手続きは完了し、これであなたもフリーランスです。
後は儲けるだけですね!!\(^o^)/
フリーランスになるなら手間を惜しまずにLet's開業届!!
手間というほどの大した手間ではありませんでした。
A4x2枚も記入する内容は大した内容でもなく、5分もあれば書き終えます。
自宅の隣でも無い限り、一番時間がかかるのは税務署までの移動時間かな?と思います。
それではまた。