個人事業主控除額が+10万円に!! e-Taxによる電子申告のススメ! 【確定申告シリーズ】
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☆ココ茸☆
電子申告にチャレンジしよう!
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個人事業主には避けて通ることができない確定申告。毎年3月15日までに間に合うように前年分の領収書などとにらめっこして頭を悩ませている方も多いことでしょう。
去年に引き続き今年もコロナの関係で~4/15まで受付期間が伸びましたね。なんとか間に合うように提出したいところです。
ただ今回は確定申告に朗報です!!
令和2年(2020年)分から、基礎控除額が+10万引き上げられるといった改正が入りました!
ですが、今まで通り確定申告を行うと……その恩恵が受けることができません。
一体どういうことか??
これから説明していきたいと思います。
「e-Tax」なら10万円アップ!!
まずはこのグラフを見て下さい。
2019年(令和元年)までは、青色申告特別控除が65万円/基礎控除が38万円で、合計103万円でした。
ですがこの改定は、同時に「青色申告特別控除額」は△10万円と引き下げの改定でもあります。
となると、改定後は
青色申告特別控除が55万円/基礎控除が48万円 → 103万円
と、改定前と合計額に1円も差がありません。
ですが、今回の「e-Tax(イータックス、国税電子申告)」で確定申告を行うと、前年と同じく65万円据え置き扱いとなり、結果的に
青色申告特別控除が65万円/基礎控除が48万円 → 113万円
となります。
年間の所得が103万円を超えるようであれば、+10万控除の恩恵を受けることができるとてもありがたい制度改正です。
補足:給与所得控除の引き下げ
個人事業主は「青色申告特別控除」ですが、これがサラリーマンの場合も同じく「給与所得控除」という控除があり、65万円から55万円に減額され、基礎控除の48万円と合わせると、合計額は変動なく103万円となります。
※個人事業もサラリーマンも、収入額に応じて控除額の変動はありますので、必ず控除額がこの額になるわけではありません。
e-Taxで確定申告を行う方法
e-Taxで確定申告を行う方法は大きく分けて2つあります。
最近はマイナポイント最大5000円分貰えるというのでもよく耳にする「マイナンバーカード方式」と、もう一つは2019年1月から導入された「ID・パスワード方式」です。
「ID・パスワード方式」は、あくまでもマイナンバーカードが普及するまでの暫定方式なので、将来的には廃止されることを前提にされていますが、この方法であれば税務署へ立ち寄ってサクッと作ることができるので、ぜひ税務署に訪れて作って下さい。
現在マイナンバーカード作成は混み合っており、地域によっては1~2ヶ月といった長い期間を要する所もあります。そういったことも踏まえて、お手軽に準備ができる「ID・パスワード方式」をオススメします。
また、マイナンバーカード方式の場合、別途カードを読み込むためのICカードリーダーを準備しないといけません。2~3000円程度で売ってはいますが、高い買い物ではないとはいえ経費のかかるお話です。
「どうせ後々必要となるから今のうちから買っておくかー」っていう人だけ購入してみて下さい。
ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380(e-Tax対応/eLTAX対応 確定申告 マイナポイント マイナンバーカード 交通系ICカード)
ID・パスワード方式での事前準備
- ID発行をするため、最寄りの税務署へ訪れる
- 税務署にあるPCにて住所、電話番号、職業等を記入し、税務署員に身分証明書(運転免許証)を提示し、職員の方に本人確認をしてもらう
- 5分程度でID作成完了
- 自宅でログインしてパソコンから確定申告
必要なのは運転免許証などの身分確認証だけで大丈夫です。
そして、自宅で確定申告を行う際も、税務署から渡されたIDとパスワードの紙「利用者識別番号等の通知」のA4用紙1枚のみでできます!
利用者識別番号等の通知の紙
こういった紙が手に入りますので、無くさないように保管には十分気をつけて下さい。
利用者識別番号16桁と、暗証番号でe-Taxにログインできます。
最後に
これでぜひ、今回からe-Taxでの電子確定申告にチャレンジしてみて下さい!!
65万円控除をゲットして、このコロナ禍を乗り切りましょう!!
実際の確定申告のやり方については以下の記事で解説しております
それでは、また。